携帯電話のアクセスの解析で理解しておきたいこと

http://markezine.jp/article/detail/1511
#携帯電話でのWebページへのアクセスが、
#パソコンからのアクセスと違う点として代表的なものは、以下の3点です。
#1. 送ってくる情報が少ない
#2. JavaScriptが動作しない
#3. クッキーを利用できない
#しかし、リファラー情報に関しては、送ってくれない機種も多くあります。
#そのため、携帯電話からのアクセスでは、そのサイトへどういった経路で
#アクセスしてきたのか、ということを完全に解析することはできません。
#携帯電話の場合は、クッキーを利用することも基本的にできません。
auなど一部の携帯は対応していますが、こちらの場合もリファラー情報と
#同様に、その情報を使ってアクセスを測定するには、ちょっと偏りが
#強い傾向にあります。
#携帯電話からのアクセスのログを解析する上で、最も多くの情報が
#取得できるのは、ユーザーエージェント情報です。なぜなら、
#携帯電話のユーザーエージェント情報には「どのキャリアの携帯なのか」
#ということだけでなく、携帯の機種などの情報が埋め込まれているからです。
#以下にいくつかの携帯電話の送ってくるユーザーエージェント情報の
#サンプルを示します。
#1. DoCoMo/2.0 P903i(c100;W24H12)
#2. KDDI-SA39 UP.Browser/6.2.0.12.1.3 (GUI) MMP/2.0
#3. SoftBank/1.0/706SC/SCJ001/SN123456789012345 Browser/
NetFront/3.3 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1
サブネットマスクの値とIPアドレスの個数添付ファイル
#24 256個
#25 128 個
#26 64個
#27 32個
#28 64個
#29 8個
#携帯電話からのアクセスを、きちんと集計するには、
#まずユーザーエージェントによる判別が有効
#携帯電話からのアクセスでは、偽装はかなり難しいと思いますが、
#パソコン上で、携帯電話のユーザーエージェント情報を偽装するのは
#とても簡単です。
Firefoxには「UserAgent Switcher」という拡張機能があり、
#これを使うと自由にユーザーエージェントが偽装できます。
#携帯電話向けの開発を行う場合には、これを使ってブラウザから
#携帯電話のユーザーエージェントを発信して、サイトをチェックすると
#いったことを行います。他にも、DoCoMoが公開している開発ツール
#「i-mode HTML simulator」は、携帯電話のようにサイトを閲覧して、
#見た目を確認できるツールで、DoCoMoの携帯と同じ法則に基づいた
#ユーザーエージェントを送ってきます。これは開発用のツールではありますが、
#好きなURLを指定できるので、これを使って携帯サイトに
#アクセスすることも可能です。
#パソコンからアクセスされてしまうと、中のHTMLを解析されて悪意のある
#使い方をされるなどのセキュリティ上の危険が生じてしまうからです。


http://markezine.jp/article/detail/1513
リンク元検索エンジンの検索キーワードに関して言えば、
#すでに述べたように、リファラー情報を送ってくるauSoftbankの場合は、
#解析が可能です。したがって、少なくともauSoftbankの携帯を使って
#アクセスしてくる人に関しては、リンク元や検索キーワードを取得可能です。
#しかし、 DoCoMoの機種はほとんどリファラー情報を送ってこないため、
#その解析はかなり困難になります。
Yahoo!Softbankの携帯の標準検索機能ですし、Googleauの標準検索機能
#です。それらは携帯サイト用の検索サービスの多くでは、携帯電話向けの
クローラーを持っており、それが巡回してデータを集めています。
#したがって、携帯向けのサイトでも、クローラーのログを解析して、
#その頻度やアクセスしているページなどを解析することは可能です。
#携帯電話向けのクローラーは、それ専用のユーザーエージェント情報を
#送ってくるので、判断ができます。例えば、GoogleYahoo!が送ってくる
クローラーのユーザーエージェントは以下のようなものです。
#・Google
Nokia6820/2.0 (4.83) Profile/MIDP-1.0 Configuration/CLDC-1.0 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
DoCoMo/1.0/N505i/c20/TB/W20H10 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
#・Yahoo!
DoCoMo/2.0/SO502i (compatible; Y!J-SRD/1.0; http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/indexing/indexing-27.html)
J-PHONE/2.0/J-SH03 (compatible; Y!J-SRD/1.0; http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/indexing/indexing-27.html)
KDDI-CA23 UP.Browser/6.2.0.5 (compatible; Y!J-SRD/1.0; http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/indexing/indexing-27.html)
#ちなみに、パソコン用サイト向けのクローラーは以下のようなものです
#から、全く違うものであることがわかります。
Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahoo.com/help/us/ysearch/slurp)
#携帯ではクッキーを使わずに、クエリ文字列に情報を埋め込むことで、
#それと近いことが可能になります。例えば以下の「key」というデータの
#ように、特定のパラメータとして、各携帯機ごとに固有のデータをURLに
#含め、その固有のデータがついたアクセスがあったときには、表示する
#ページないにあるリンクにもすべて同じパラメータをくっつけて表示して
#あげるというような方法です。
http://mobile.example.com/product/?key=1312424351
#すると、アクセスしてきた人がサイト内でページを遷移していった場合に、
#URLにはすべて同じパラメータが付くので、アクセスログから、
#どのアクセスとどのアクセスが同じ人によるアクセスなのか、
#最初にアクセスしたページがどこで、最後がどこか、何ページに
#アクセスしたのか、といった解析が可能になります。
#ちなみに各キャリアの携帯には、それぞれの機体固有のID番号を送る機能が
#備わっています。これを利用すれば、個々の機種を別々に区別することが
#できます。
#サイト全体のアクセス解析に利用するのはあまり現実的ではありません。
#なぜなら、DoCoMoの携帯では、固有の機種番号(端末製造番号)を送るのに、
#HTMLのリンクのなかで以下のように「utn」という属性を指定をしなければ
#なりません。
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#しかも、この「utn」属性がつけられたリンクがクリックされた場合、
#「○○」という警告が画面に表示されてしまうため、すべてのリンクに
#utn属性をつけるのが非現実的だからです。そのため、固有のID番号を
#使ってログインの認証を行っているサイトでも、一度認証を行った後は、
#URLに固有のパラメータを埋め込む方法を利用して、ページを移動しても
#ログイン状態を維持する仕組を構築しています。